中学校や高校では毎年合唱コンクールが開催されますよね。
そして合唱コンクールとなると必要になるのが指揮者。
あなたは立候補鵜したのか推薦されたのか、いずれにしても指揮をすることになってこの記事を読んでいることでしょう。
指揮をし始めて悩むことがあるのは、どうやったらなめらかに指揮をすることが出来るのか、ということですね。
簡単そうに振ってるのにいざ自分でやってみるとうまくいかない…という経験をした人も多いはず。
この記事ではプロの指揮者があなたの指揮をなめらかにする為にポイントを紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
指揮において固い指揮となめらかな指揮の違い
人が見て「あの指揮はなめらかだ」とか「なんか固いな」と感じる指揮があります。
固い指揮は見方を変え、良いように捉えれば「はっきりした指揮」であり、なめらかな指揮に起こりがちなのが「打点(拍子)がどこか分からない指揮」です。
残念ながら合唱指揮においては「なめらかな指揮」を求められることが多く、「はっきりしたした指揮」が好まれない傾向にあります。
曲によっては絶対なめらかでなければいけないというわけではないのですが…。
指揮をする時のイメージを作る
まずあなたは指揮で何を表現したいと思っていますか?
「えっ?ポイントを教えてくれるって言ったのにイメージ!?」と思うかもしれませんね。
しかし、イメージは非常に大事です。
思い浮かべてみて下さい。
軍隊のマーチや軍歌を歌うのになめらかな指揮が適切だと思いますか?
逆にワルツを踊るのにはっきりした指揮が適切だと思いますか?
楽しい気分や嬉しい気分の時には人にも優しくしたい、幸せを分けてあげたいと思うでしょう。
しかし、怒っていたりイライラしていると普段気にも留めないことに突っかかってしまったり、強い口調で言い返してしまったりすることがあります。
つまり、脳と体は、心と体は結びついて動いています。
だから指揮をする時も明確なイメージを持つことでそれに合った指揮とはどんな指揮なのか、という形が見えてきます。
そして鏡で振る自分を見て、あなたの指揮を他人の目線で見た時に曲のイメージに合った指揮なのかどうかを考えてみてください。
それがかくかくして固いと感じるならあなたの求めているなめらかな指揮ではないのでしょう。
そう感じなくなって来たら周りの目線も変わってくるはずですよ。
指揮を研究する際のポイント
では、実際にどんなところを気にしながら自分の指揮を研究すればうまくなれるのかを紹介していきますね。
最も大事なことは”力を抜くこと”、つまり脱力です。
細かいことを気にしながら振ることは難しいですがこれだけは意識して自分でチェックしてください。
指揮をする上で、力が入ると腕や肩、手首にどんなテクニックを用いても固いという印象を与えてしまいますよ。
その上で鏡でじっくり自分の指揮を見て研究するときはこんなことに気を配ってみて下さい。
- 指揮棒を強く握り過ぎていないか。
- 左手の形はどうか?優しく包むような手になっているか。
- 手首に力を入れていないか。
- 指揮をしている時に肘は大きくぶれていないか。
- 肩を必要以上に大きく動かしていないか
左手の形に関してはこちらの”指揮をしている時の左手の通常の形”をご覧ください。
どのようにして指揮をしたらいいのかはこちらの”指揮の振り方”をご覧ください。
力を抜くことにもつながるのですが、指揮をする時のポイントはできるだけ自然体の状態でいることです。
号令で「気をつけ」をした時のように指先までピンッと張った状態は自然ではないですよね?
つまり力が入っています。
もちろんふにゃふにゃで指揮は触れませんが、本当に最低限の力でいいのです。
肩を大きく動かすとそれでまた力が必要になります。
そうなると固い印象を出してしまいます。
だから自分のテリトリー内で指揮をするのが一番自然体で相手からも楽に見えます。
また手首は柔軟に使うことで音の余韻を作ることが出来るのですが、無理に使おうとすると指揮が分かりづらくなってしまうので、腕の動きに連動させて手首に力を入れないようにしておけば大丈夫でしょう。
肘に関しては指揮をするとどうしても左右に少し動きます。
それは良いのですが、あまりに大きく動くと指揮がわかりにくくなるので肘を軸として腕で指揮をするようなイメージを持つと良いですね。
“指揮をなめらかにするには?合唱指揮が固いと悩んでいる方必見!”のまとめ
いかがでしたでしょうか。
指揮をなめらかにするには、まず明確なイメージを持ち、自分の指揮を鏡を見て研究することが大切だということを伝えてきました。
また研究する際にどんな点において意識しながら練習すればいいのかも伝えましたね。
あなたがなめらかな指揮ができるようになって合唱指揮を楽しめることを祈っています。
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