あなたは指揮をする時左手に意識を持っていますか?
指揮をしながら左手を動かすのは初心者には難しいことでしょう。
しかし小さくても動き1つで演奏者に伝えられる情報はたくさんあります。
この記事ではそんな意識のしづらい左手の意味について紹介していきます。
読み終えた時にはあなたは左手で出来る技を習得していることです。
それではご覧ください。
Contents
指揮の時に左手の持つ意味
最初から左手を無理に使おうとすることはありません。
まずは右手を独立させることを意識して練習することが重要です。
しかし、たくさんは動かせないけど少しは余裕があるから左手を上手く使いたいと考える人もいるでしょう。
そんな方はこれから紹介する方法をぜひ試してみて下さい。
左手を右手のように大きく動かさなくても手の形を変えるだけで実に様々な指示を出すことが出来るのです。
指揮をしている時の左手の通常の形
まず何もせず、右手を同じ動きをする場合あなたの手のひらはどのような形をしていますか?
何も意識せず左手に神経が通っていないような状態の人がたくさんいらっしゃいます。
確かに指揮をしているのは右手を中心にしているかもしれませんが、指揮を振っていない左も身体の一部であり、演奏者たちは見ています。
あなたは全身全てを見られているということを忘れないでください。
中には左手をジャンケンの「パー」のような形で振っている人がいます。
常に音はすくったり包んだりするようなイメージで指揮をしていた方が良いです。
結果どのような形かというと、自然と人差し指から小指までをそろえ、親指はリラックスさせ、手のひらをピーンと張るのではなく、誰かに手を差し伸べてあげるような軽く丸みを帯びたような形が望ましいですね。
右手は指揮棒を持っているので問題ないと思いますが、左手はこの形を基本形として、そこから何かを伝えたい時に変化させ用が済んだら元に戻すようにしてください。
指揮をしながら左手で「止まれ」の指示
演奏者に向けて右手で指揮をしながら、左手を「止まれ」の形で突き出すと演奏者たちは音を小さくします。
全体に向けての時は自分の胸元辺りで静かにその形をすればいいですし、どこか特定のパートの音量を下げたい時にはそのパートに向けて手を出せばいいです。
右手を止めてしまうともちろん演奏は止まってしまいますが、右手を動かしたままだと演奏者は「音を小さくすればいいのだな?」と判断をするはずです。
指揮をしながら左手で「おいでおいで」をする
先ほどと逆で、例えばアメリカ人が「カモ―ン」とする時のような「おいで」のしぐさをするともっと音量が欲しいのだなと理解してくれます。
全体的にというよりは最初からピンポイントで大きくしてほしいパートに対して指示をするつもりでした方が効果的ですね。
指揮をしながら左手で拳を作る
曲想の中でf(フォルテ)の音量で力強く欲しい時や、ずっしりとした重い音を演奏してほしい場合が出てくることがあるかもしれません。
そんな時は右手も使って大きく振るのももちろん1つの方法ですが、左手で拳を作って動かさずに提示するだけで演奏者は「あっここは力強い音が必要なのか、確かにここはずっしりとした音が音楽に合っているよな」というように、状況とあなたのジェスチャーを組み合わせて反応してくれるはずです。
特にただ大きい音ではなく、その音に重心を加えたい時にただ大きな図形を描くような指揮をしてしまうと軽くて大きな音になってしまう可能性があります。
その辺りも考慮しながら行うと良いですよ。
指揮をしながら左手を高く掲げてそのままにする
演奏する中で楽器を伴った吹奏楽や合唱などでも長い音符でff(フォルテッシモ)をキープしてほしい時があるでしょう。
そんな時は左手を高く掲げ、そのまま歌って欲しい長さのままキープしてみて下さい。
演奏者たちはあなたの左手が降りるまで付き合ってくれるはず。
終わる時はきちんと掲げていた左手をクルんと回して終わりも見せてあげることも忘れずに。
指揮をしながら左手を上下させる
最後に少し高度な技をお伝えしますね。
右手で指揮をしながら演奏してる人の音を大きくしたい時には下から上に、逆に小さくしたい時には上から下に下げるとその左手のジェスチャーに伴って変えてくれることでしょう。
だいたい楽譜にクレッシェンドやディミヌエンドが書かれている時、それに必要な拍数も分かるはずです。
例えば、4拍でクレッシェンドして4拍でディミヌエンドする、など。
右手と左手の違う動きの練習の第一段階でもありますのでぜひ挑戦してみて下さい。
これが出来ると徐々に色んなことを左手でできるようになってきますよ。
“指揮の左手の形はどうしたらいい?意外と知られていない左手の意味を紹介!”のまとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に紹介した技は少し練習が必要ですが、それ以外の左手に関しては左手の腕を使わずとも手のひらだけ変えるだけで今までにない指示を出すことが可能になります。
左手を一気に使えるようにするのは難しいのでこの様に徐々に左手が右手と違う動きが出来るようになる練習だと思って実践してみて頂ければ幸いです。
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